スイスとリヒテンシュタインで開かれた「国際物理オリンピック」で、日本代表として参加した5人の高校生が金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個をそれぞれ獲得した。文部科学省が17日発表した。

金メダルに輝いたのは、筑波大学附属駒場高校(東京都)3年の福澤昂汰(ふくざわ こうた)さん(17)、大阪星光学院高校(大阪府)3年の吉田智治(よしだ さとし)さん(17)、東大寺学園高校(奈良県)2年の渡邊明大(わたなべ あきひろ)さん(17)の3人。銀メダルは灘高校(兵庫県)1年の吉見光祐(よしみ こうすけ)さん(16)で、銅メダルは洛星高校(京都府)3年の髙羽悠樹(たかは ゆうき)さん(17)だった。渡邊さんと吉田さんの2人は昨年の国際物理オリンピックにも出場し、それぞれ金と銀を獲得している。

国際物理オリンピックは1967年にポーランドで第1回大会が開かれ、今年は第47回大会で11日から17日まで開かれ、世界の84カ国と地域から398人が参加した。日本は2006年から参加し、毎年5人が参加している。

大会中、理論問題と実験問題が課せられ、今回金メダルは参加者中の上位約8%に、銀メダルは同約17%に、銅メダルは同約25%の成績優秀者に与えられた。日本代表の5人は、昨年の夏に行われた国内大会の「物理チャレンジ」に応募した1,900人以上の中から、3段階の厳しい選考を経て選ばれた。来年はインドネシアで開催される。2022年には日本で開催される予定。

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