三菱化学と三井造船と三井造船マシナリー・サービスの3者は7月14日、液用ゼオライト分離膜(ゼオライト膜)の販売および製造に関する業務提携について合意したと発表した。

バイオエタノールの精製・無水化のプロセスにおいては、蒸留工程を経た後、一般的にA型ゼオライトに代表されるペレット状の汎用ゼオライトを利用したPSAプロセスが用いられている。しかし、その多くは導入後10年が経過しており、2015年以降多くのプラントが設備更新の時期を迎えるといわれている。

今回の提携では、三井造船がA型ゼオライト膜を製造し、三菱化学がこれを独占的に販売。米国においては、大陽日酸の子会社であるマチソン・トライガスの産業ガス販売ネットワークを通じたマーケティングに組み込み、拡販。また、三井造船のA型ゼオライト膜と三菱化学のCHA型ゼオライト膜を組み合わせた「ZEBREX脱水システム」を用いた新たな脱水プロセスの提案を行っていく。

ゼオライト膜を用いた脱水の仕組み