マツダのスポーツコンパクト「アクセラ」が大幅改良され、14日から全国のマツダ販売店を通じて順次発売されることが発表された。新世代車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」の第1弾「G-Vectoring Control(GVC)」を初採用。クリーンディーゼルエンジン搭載車は既存の「SKYACTIV-D 2.2」に加え、「SKYACTIV-D 1.5」も設定された。

マツダ「アクセラ スポーツ 22XD L Package」

「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」はマツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」のひとつであり、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーなど個々のユニットを統合的に制御し、「人馬一体」の走行性能を高める新世代車両運動制御技術の総称とされる。その第1弾となる「GVC」は、ハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させ、これまで別々に制御されていた車両の横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールすることで、スムーズで効率的な車両挙動を実現する制御技術だという。

大幅改良された「アクセラ」に「GVC」を採用したことで、日常域から緊急回避シーンまで一貫した制御効果を付加し、あらゆるドライバーへ運転の安心感を提供。操縦安定性が向上し、降雨・降雪時の滑りやすい路面でも高い効果を発揮する。乗員にかかる加速度の変化をよりなめらかにつなぐことで、体の揺れが減り、乗り心地も改善される。

その他、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」のノック音自体を抑制し、心地良いエンジンサウンドを追求した「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」も初採用。「人間中心の開発哲学」の考えをもとに次世代技術を先取りし、あらゆる領域を深化させたという。ハッチバックタイプの「アクセラ スポーツ」、セダンタイプの「アクセラ セダン」「アクセラ ハイブリッド」を用意し、「アクセラ スポーツ」のエンジンは「SKYACTIV-G 1.5」「SKYACTIV-D 1.5」「SKYACTIV-D 2.2」の3種類を設定している。

「アクセラ スポーツ」の価格は、「SKYACTIV-G 1.5」搭載車が176万400~235万9,800円、「SKYACTIV-D 1.5」搭載車が230万3,640~268万9,200円、「SKYACTIV-D 2.2」搭載車が278万1,000~331万200円。「アクセラ セダン」の価格は、「SKYACTIV-G 1.5」搭載車が176万400~235万9,800円、「SKYACTIV-D 2.2」搭載車が278万1,000~331万200円。「アクセラ ハイブリッド」の価格は247万3,000~287万9,000円(価格はすべて税込)。