大日本印刷(DNP)は、オランダのGemalto N.V.(以下:ジェムアルト)と協業し、スマートフォンの生体認証機能を活用したオンライン認証サービスを開発し、2016年12月からクラウドサービスとして提供すると発表した。

DNPは今回、海外のインターネットバンキングなどで実績があるジェムアルトのモバイル認証ソリューション「Ezio Mobile Suite」と、DNPの技術・ノウハウを組み合わせ、スマートフォンの生体認証機能を活用した本人認証サービスを開発した。

認証サービスは、二経路認証を利用したもので、サービス開始当初は、指紋と顔画像による本人認証に対応する。

パソコンでインターネットバンキングの取引を登録する際に、スマートフォンの顔認証アプリで本人認証を行うなどの「二経路認証」で安全性を向上

セキュリティのレベルに応じて、この生体認証を従来のパスワードやICカードなど、他の認証方式と組み合わせるなど、安全性と利便性に配慮した認証サービスの設計の提案も可能だという

DNPは、銀行やクレジットカード会社、決済代行会社、流通企業や通販事業者、会員サイト運営企業などを中心に本サービスを提供し、2019年度までの4年間で約20億円の売上を見込んでいる。