日産自動車(日産)は7月13日、8月下旬に発売予定の新型「セレナ」を発表した。

今回で5代目のモデルとなる「新型セレナ」

フロントは先代モデルで採用した二段構成のヘッドランプと「Vモーショングリル」により日産らしさを表現した精悍で立体的なデザインを採用。シュプールラインはより伸びやかなものとし、スポーティーな印象をあたえると同時にドライバーの視界の良さを実現した。ダッシュボードデザインは、空間的な広がりを感じさせる横方向の流れをテーマとし、メーターを薄型化して車両前方に配置することでパノラミックな開放感を演出。また、パッケージングを工夫することで室内長、室内幅をさらに拡大させ、サードシートスライド装着車ではクラスNo.1の広さを実現したほか、1~2列目のシートに上級セダン「ティアナ」に使用されている「ゼログラビティシート」を採用した。

クラスNo.1に室内空間を達成。また、ルーフトリム形状の変更やドアガラスを大きく見せる工夫により、実際に感じる広さ感にもこだわったとのこと。

1～2列めに採用した「ゼログラビティシート」。胸郭と骨盤をさせることで背骨の負担を軽減する。

パワートレインに関しては現行車の「スマートシンプルハイブリッド」を採用し、エンジンの細部を見直した結果、燃費性能を向上させた。また、サスペンション取り付け部やバックドア開口部の剛性向上に加え、ショックアブソーバーのサイズをアップさせ、高速道路などで車線変更する際の応答性や安定性を強化した。

安全技術に関しては、従来の「セレナ」にも搭載されてきた「エマージェンシーブレーキ」「車線逸脱警報」「アラウンドビューモニター」「スマート・ルームミラー」などを搭載するほか、同社のSUV「エクストレイル」で好評を得た自動駐車機能「インテリジェントパーキングアシスト」を新たに採用。さらに、高速道路の単一車線での渋滞走行および長時間巡航におけるアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動制御する自動運転技術「プロパイロット」を日産車として初めて搭載した。

日産車として初めて「プロパイロット」を搭載した。欧州や米国、中国へも順次導入していく予定だ。

新型「セレナ」の詳しいスペックや価格などは発売時に発表するとのことだが、「プロパイロット」を搭載したグレードも300万円以下の価格を設定するとしている。