NECは7月12日、医療現場や製造・物流現場、公共・商業施設の窓口などのスペースが限られながらも、その場で印刷が求められる業務に利用可能な4インチ幅のラベルプリンタ「MultiCoder(マルチコーダー)503Lシリーズ」を開発、即日販売活動を開始したことを発表した。

同シリーズは従来製品となる「502Lシリーズ」の後継機種に位置付けられるもので、底面積が幅188mm×奥行245mmのほぼB5サイズながら、用紙の高さ3mmのラベルや医療用リストバンドといった特殊な形状・素材に対し、文字情報やバーコード/二次元コードを印刷することが可能だ。

今回、印刷方式として熱転写/感熱方式の併載モデルを4機種、感熱方式のみのモデルを4機種、合計8モデルを用意。それぞれUSB/USB+LAN、およびカッターの有無でモデルが異なる。また、交換用リボンにあらかじめ巻き取り用の芯管を付けているため、交換時に芯管を付け替える必要がなく、手早く交換することが可能なほか、各種の消耗部品の交換やオプション品の取り付けも容易に行えるような工夫が施されている。

さらに、オプションとして、印刷されたラベルがどこかに行かないように保管できる長さが調整可能なスタッカーや、サイレックス製の無線LANブリッジ「Wireless Bridge BR-300AN」(IEEE802.11a/b/g/n対応)なども用意されており、無線LANを経由して印刷したいというニーズにも応えることが可能となっている。

なお、希望小売価格は15万3000円(税別)から、としており、出荷は8月29日以降を予定している。また同社では、同製品を7月13日~15日にかけて東京ビッグサイトにて開催される「国際モダンホスピタルショウ 2016」に出展する予定としている。

「MultiCoder 503Lシリーズ」の外観。オプションのスタッカーは長さの調節が可能