米マイクロソフトは7月6日(現地時間)、CRMとERPを統合する「Microsoft Dynamics 365」、マイクロソフトおよびパートナー企業が提供する業務系SaaSアプリ検索・テストできるサービス「Microsoft AppSource」を発表した。

「Microsoft Dynamics 365」は今秋に提供が開始される予定で、マイクロソフトの提供する既存のCRMとERPクラウドソリューションを1つのクラウドサービスに統合し、特定ビジネス機能の管理のための新しい目的別のアプリを提供する。

Dynamics 365とOffice 365の統合により、例えば、セールス担当者がメールを受信し、Office内で財務とセールスアプリから得た情報に基づいて正しい価格と値引き等を適用し作成した見積書を返信し、適切なアプリに記録することができ、担当者はこれらのすべての作業をOutlookの外に出ることなく行うことができるという。

また、Dynamics 365アプリは、Office 365と共用される共通データモデルを使用し、データ管理、アプリとビジネスプロセス間の統合をシンプルにする。

技術力のある顧客やアナリストに対しては、PowerApps、 Power BI、 Microsoft Flow、そしてプロの開発者に対しては Azureプラットフォームサービスを加えた、新しいアプリを構築し、既存アプリを拡張・変更するための一貫したビジネスプラットフォームを提供する。

同日、マイクロソフトおよびパートナー企業が提供する業務系SaaSアプリを検索してテストできるビジネスユーザー向けサービス「Microsoft AppSource」も発表された。立ち上げ時点のAppSourceには200以上のビジネスSaaSアプリ、アドイン、コンテンツパックが提供される。