さくらインターネット、インフォテリア、テックビューロの3社は7月6日、2016年1月より共同で提供してきたプライベート・ブロックチェーン実証実験環境の機能・性能を強化した上で、6月末で終了予定であった提供期間を9月末までと3カ月間延長し、第2次募集を開始すると発表した。

実証実験概要

さくらインターネット、インフォテリア、テックビューロの3社は、2016年1月から日本国内におけるブロックチェーン技術の普及に向けた協業を開始しており、金融をはじめ幅広い業界での導入を推進することを目的に既に250社以上に無償の実証実験環境を提供しているという。1次募集では、金融、資産管理・決済、取引システム、登記・記録、法務、信用、社内システム、IoT・医療などで用いられた。

実証実験プラットフォームは、さくらインターネットが「さくらのクラウド」と「さくらのIoT」、インフォテリアが「ASTERIA WARP」と「mijinアダプタ」、テックピューロが「mijinクラウドチェーンβ」を提供している。

機能強化にあたっては、「さくらのIoT Platform」上のデータをASTERIA WARPと連携できる機能「さくらのIoTアダプタ」を提供(2016年度中に提供予定)するほか、インフォテリアの「mijinアダプタ」をVer.1.0からVer.1.2にバージョンアップし、Mosaic(独自に定義した通貨)に対応するなどのアセット管理機能を強化。テックピューロの「mijin」も、秒間25トランザクションまでに制限されていたスループットを秒間35まで解放した。

提供されているプライベートブロックチェーンmijinは、金融機関やポイントサービスにおいてすでに適用が実証されているもとの同等で、実際のサービス構築に使用できるレベルの開発環境が整備されている。

申込みは、Webサイトにて受け付ける。なお、受付は予告なく締め切る場合や、応募数によっては抽選となる場合もあるとしている。