ソニーは6月30日、バンド部に電子マネー機能などを搭載したスマートウォッチ「wena wrist」の正式販売を開始した。ラインナップは5種類、価格(税別)は4万3,800円~6万9,800円。取り扱いは、時計専門店、百貨店、オンラインストア、同社が運営するEコマースサイト「First Flight」。

左から「WN-WC01S」「WN-WT01S」「WN-WC01B」「WN-WT01B」「WN-WT01W」

dポイント、Edy、iD、QUICPayなどに対応

同商品は、社内からビジネスアイデアを募るソニーの新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)から誕生した製品。2015年秋、同社が運営するクラウドファンディングと「First Flight」にてクラウドファンディングを実施し、1億円以上の支援を集めた。

従来のアナログ時計を採用しつつ、FeliCaを活用した電子マネー機能、通知機能、ログ機能の3つの機能をバンド部に搭載。利用者は手首をかざすだけで「おサイフケータイ」対応サービスを利用できる。

対応する電子マネーは、dポイントカード、Edy、iD、QUICPay、ANA Skipサービス、ヨドバシカメラのゴールドポイントカード。なお、電子マネー機能の設定にはフェリカネットワークスが提供する「おサイフリンク」アプリが必要となる。

併せて同商品をスマートフォンと連携させるwenaアプリについて、従来のiOS版に加えてAndroid版の提供を開始。Android版では通知機能とログ機能を使用できるが、電子マネー機能は設定できない。同社は、Android端末ユーザー向けに「楽天Edy初期設定代行サービス(有料)付き商品」を販売している。