福井大学とオムロンは6月30日、オムロンの顔画像センシング技術搭載ネットワークカメラセンサー「ヒューマンビジョンコンポ HVC-C2W」を福井県の自治体施設や商業店舗などに設置し、地域活性化における顔画像センシング技術の活用効果を検証する研究を行うことで合意したと発表した。

研究期間は2016年6月30日から2017年3月31日で、福井県吉田郡永平寺町を最初の調査フィールドとして同町の役場や図書館などの公共施設に「ヒューマンビジョンコンポ HVC-C2W」を設置する。

ヒューマンビジョンコンポ HVC-C2W (2016年5月 撮影)

同研究では、オムロンが「ヒューマンビジョンコンポ HVC-C2W」と専用アプリケーションソフトウェア「マーケティングアプリ」を用い、来訪者の性別や年齢などの情報を収集。福井大学が同ネットワークカメラセンサーから得られたデータをもとにソフトウェア上で時間ごとの来訪者の変化などを分析し、公共施設の利便性の向上や店舗などの売上を拡大するための仕組みづくりに取り組む。

両社は「あらゆるものがインターネットにつながるIoT時代において人と機械のインターフェースとして重要な役割を担う顔画像センシング技術を用い、新たなまちづくりの手法を確立することで、永平寺町の更なる活性化に貢献します」とコメントしている。