The Apache Software Foundation

Apache Software Foundationは6月29日(米国時間)、「The Apache Software Foundation Announces Apache® OODT™ v1.0 : The Apache Software Foundation Blog」において、「Apache OODT v1.0」の公開を伝えた。「Apache OODT」はビッグデータ処理のためのミドルウェア・メタデータ・フレームワークで、さまざまな形式の異なるデータを統合して分析可能にする機能を提供する。

Apache OODTはOODT技術(Object Oriented Data Technology)を使ってプロセス、データ、メタデータなどを一括して統合することを目的としている。分散環境や形式の異なるヘテロジニアスなデータ環境を統合して、データ形式に依存しない分析を実現することを目指している。もともとNASAのJet Propulsion Laboratoryで開発されていたプロジェクトで、2010年1月にApache Software Foundationへインキュベータ登録。同年の11月にはトップレベルプロジェクトへ昇格している。

「Apache OODT」は形式の異なるさまざまなデータ、しかも分散環境に存在しているデータを統合してビッグデータ解析を可能にすることを目指している。もともとNASAのJPLで開発されていたソフトウェアであり、すでにさまざまなプロジェクトでデータ統合のためのフレームワークとして活用されている。今回初めてメジャーリリースバージョンとして公開されたことで、従来よりもAPIの安定など永続的な利用が見込めるようになったといえる。

Apacheプロジェクトはここ数年、特にビッグデータ処理に関するプロジェクトが活発に活動を続けている。バックエンドに活動する企業や組織、機関があり、メジャーリリースバージョンが公開されるまでに多くのプロジェクトで利用され利用実績があるという特徴がある。