オムロンは6月30日、IO-Link対応FA機器の第1弾製品を7月1日より発売すると発表した。IO-Linkは国際標準規格IEC 61131-9で規定された、センサーやアクチュエーターとI/Oターミナル間の通信のための標準化技術。

同社が今回発表したのは生産現場向け汎用センサーのIO-Link対応光電センサー「E3Z」、カラーマーク光電センサー「E3S-DC」シリーズ、近接センサー「E2E」、「E2EQ」シリーズおよびIO-Linkマスターユニット「GX」、「NXシリーズ」。

これらのIO-Link対応センサーは、「個体ID確認」機能と、同社独自の「異常検知」や「状態監視」機能を搭載し、生産現場における課題である「設備のダウンタイムの短縮」、「突発的な不具合頻度の削減」、「段取り替え効率の向上」を実現するとしている。また、設備の安定稼働に欠かせない各種データを、マスターユニットを介し「EtherCAT」経由でPLCなど上位のコントローラーで収集することで、生産設備のスマート化に貢献する。

オムロンは今回の発表にあたり「今後も、幅広いFA機器の開発ノウハウと、オープンネットワークによるデータ活用ノウハウに、自社の生産現場で培った独自の生産技術ノウハウを加え、IO-LinkにつながるFA機器を拡充することで、"知能化"(intelligent)の オートメーションを進化させ、顧客の生産設備のスマート化に貢献してまいります」とコメントとしている。