全国各地のこだわりの産品がお得にもらえ、さらに地域活性化にも貢献できる「ふるさと納税」。お礼の品は7万~8万点あるとも言われ、選ぶのに迷ってしまうという家庭も多いのではないだろうか。そこで今回は、このほど通販カタログなどを展開するフェリシモから出版された「ママのためのふるさと納税 はじめる編 2016年度版」より、特にオススメのママ向けお礼の品・5点を紹介。セレクションを担当した同社の社員・船木真由美さんに、それぞれのお礼の品のこだわりや、ふるさと納税を上手に利用するポイントなどを聞いた。

保存料や安定剤を使っていないアイスクリーム

「宮内さんちのミルクセット」

まず船木さんが紹介してくれたのは、千葉県銚子市のお礼の品「宮内さんちのミルクセット」。保存料や安定剤、卵を使用せず、しぼりたての牛乳のおいしさと生クリームのコクをそのまま味わうことができるアイスクリーム「すっぴんミルク」が詰められている。「江戸時代から続く地元の畜産農家が"牛乳の本当のおいしさを知ってもらいたい"と作ったこだわりの商品」と船木さん。子どもにも安心して食べてもらえそうだ。

寝かしつけの神アイテム!

「おやすみたまご」

特産品の多いイメージがあるお礼の品だが、実はベビーグッズもある。兵庫県小野市が提供する「おやすみたまご」は、新生児向けのベビーベッド。母親のおなかの中と同じカーブを再現しているのが特徴で、抱っこで寝かせたあとにベッドの上に赤ちゃんを置くと、そのままぐっすり眠ってくれるという。授乳クッションとしても使える優れものだ。

はちみつが入った粒マスタード

「酢造発酵場スー スーの果実酢と調味料セット」

また福岡県うきは市のお礼の品「酢造発酵場スー スーの果実酢と調味料セット」は、同市で多く収穫される完熟のフルーツを使った詰め合わせ商品。「お酢のおいしさや魅力を知ってもらいたい」との強い思いを持った夫婦2人が果実を発酵させ時間をかけて手作りしている。

中でもオススメなのは「和のつぶマスタード」。「粒マスタードの食感がプチプチしていて、1粒たりとも残したくないと感じるほどです」と船木さん。はちみつを使用しており、やさしい味わいが楽しめるという。

時短料理に使える”ごまだし”

「ごまだし・鯛みそ・レシピブックセット」

「ごまだし・鯛みそ・レシピブックセット」は、大分県佐伯市のお礼の品で、中でも「ごまだし」がオススメだ。ごまだしとは、焼いた白身魚をごまとすりあわせ、しょうゆで仕上げた調味料。お湯をそそぐだけでうどんのだしができる優れもので、漁師の奥さんがうどんのだしとりや、味付けの手間を省くために作った保存食なのだという。

同商品はマヨネーズとの相性も良い。子どもが魚を食べてくれないと悩むママには「ごまだしとマヨネーズをあえてトーストに付けて食べるのがオススメです」とのこと。試してみてはいかがだろうか。

長崎県人なら知っている懐かしの味をベビーフードに

「おしゃぶりかんころ」

最後に紹介するのは、長崎県佐世保市のベビーフード「おしゃぶりかんころ」だ。さつまいもを薄く切り、湯がいたあとに天日干しした、長崎地方の伝統的な自然食「かんころ」を赤ちゃん向けのおしゃぶり干しいもとして仕上げたもの。歯がため期の赤ちゃんを対象としていて、無添加のため、安心して与えることができるという。

友達と一緒に"シェア"がオススメ!

フェリシモ ビジネスコラボレーション部 地域マーケティングラボ 船木真由美さん

「本を出版するにあたり、肉や米など、ただお得なだけではなく、こだわりのある商品を選んだ」と船木さん。伝統的な食材を用いるなど、どの商品にも生産者の強い思いがつまっている。またママ向けということで「日々の暮らしがしやすくなるもの」という視点も取り入れているそうだ。

子どもたちに各地の伝統を伝えたり、ママのふるさとの味を紹介したり、夫婦の思い出の場所の商品を教えたりすることで、家族間のコミュニケーションも広がる。だからこそ、ママにぜひ活用してほしいという。

お礼の品を選ぶ際の注意点としては、通信販売とは違いあくまでも「寄附に対するお礼」であるため到着までに時間がかかる場合もあるということ。食品であれば冷蔵か冷凍かを確かめて、最もおいしい状態で自宅へ届くようにしよう。また1度に多くの量が送られてくる場合には、「友人とそれぞれ別の品を選び、シェアするのがオススメ」とのこと。さまざまな種類のお礼の品を少しずつ楽しめるよう工夫してみよう。

お得とは知りながらも、ふるさと納税になかなか手を出せずにいたという人も多いのではないだろうか。船木さんによれば、ママがうれしい掘り出し物はこのほかにも多くそろっているようだ。ぜひ試してみてほしい。

商品セレクションを担当したフェリシモ社員のみなさん

※商品によっては品切れになる場合もあります