フジテレビの永島優美アナウンサー

フジテレビの永島優美アナウンサーが30日、東京・台場の同局本社で行われた、VR(バーチャルリアリティ)体験記者発表会に登場。自身が出演する"バーチャルお忍びデート"映像に「ここ5年間で一番恥ずかったです…」と顔を赤らめた。

この会は、フジテレビとGREEによるVRの共同プロジェクト「F×G VR WORKS」の今後の戦略を説明するもの。VRの世界観を体験するため、永島アナと東京タワーや水族館などでの"擬似デート"が、360°の景色で体験できる映像が上映され、永島アナは、妄想彼氏とのデートを精いっぱい演じきった。

この映像を、会場にいる報道陣・関係者100人が、ヘッドマウントディスプレイで視聴。冒頭8分半にわたって上映された後に登場した永島アナに、『めざましテレビ』でコンビを組む三宅正治アナが「かなり恥ずかしい雰囲気でしたね」と早速ツッコミを入れると、永島アナも「すいません! 私もここ5年間で一番恥ずかったです…」と同意した。

そんな、永島アナの映像を「私は面白いなと思いました」とフォローした同局の大多亮常務は、VRについて「映像力と没入感に驚がくし、ビジネス的な広がりを感じました」と期待。「われわれには、エンタメ・報道・スポーツと、あらゆる映像を作ってきた強みがある。これを生かせば、今までにないコンテンツが作れるんじゃないかと思っている」と意気込みを示した。

具体的に、山口真コンテンツ事業局長は、スポーツの試合をVR空間で観戦することや、災害の被災地現場をVRで体験するといったコンテンツの可能性を示唆。記者やディレクターが、災害や記者会見などの現場をVRで紹介する報道番組を、近々にレギュラーで配信していくことを発表した。

そして、この会では、女子バレーボールの試合を、巨大モニターで友達と一緒に観戦できるVR映像を、元サッカー日本代表の前園真聖と、女子大生社長の椎木里佳が体験。前園は「めちゃめちゃ大画面で臨場感がありました」と興奮し、椎木は応援用のスティックバルーンをたたいた際の振動に「面白かったです」と目を輝かせていた。

また、前園は、永島アナとのバーチャルデート映像についての感想を聞かれたが、こちらの質問には「僕自身はコメントを控えさせてもらいますけど、全体を通して良いんじゃないかなと思います」とかわした。

フジテレビの大多亮常務(左)とGREEの田中良和会長兼社長