JR東日本の新たなリゾート列車「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」の報道関係者向け試乗会が29日に行われた。特急「スーパーひたち」などで活躍した651系4両編成が改造され、柔らかさ・女性らしさを取り入れたデザインに。7月16日から運行開始される。

リゾート列車「伊豆クレイル」が試乗会で東海道本線を走行

「伊豆クレイル」は伊豆の景色を眺めながら「食」「お酒」「会話」を楽しみ、あえて"ゆっくり行く"リゾート列車として運転。1号車(窓向き席・向かい合わせ席)・3号車(コンパートメント席)はびゅう旅行商品、4号車(回転リクライニングシート・固定ボックス席)は乗車券・指定席券の購入で乗車できる。2号車は物販を行うカウンターと、景色を眺めながらくつろげるラウンジで構成されたパブリックスペース(座席なし)となる。

車内の料理の監修は東京・目黒のフレンチレストラン「モルソー」のオーナーシェフ、秋元さくら氏。往路(小田原・熱海発)のランチメニュー「クレイルスタイル・サマーランチセット」、復路(伊豆急下田発)のティータイムメニュー「クレイルスタイル・アフタヌーンカフェセット」などが用意される。

報道関係者向けに行われた6月29日の試乗会では、小田原駅を12時45分頃に発車した後、東海道本線・伊東線経由で伊東駅まで走行。小田原~熱海間の海に面した区間で徐行運転も行われた。小田原駅改札内コンコースに設置される専用ラウンジが公開されたほか、車内で一部メニューの試食も行われるという。

「伊豆クレイル」は7月16日以降、土休日を中心に小田原~伊豆急下田間で運行される。下りは根府川付近(小田原~熱海間)と東伊豆海岸線(伊豆熱川~伊豆稲取間)のビューポイントで徐行し、上りは東伊豆海岸線のビューポイントで一旦停車するなど、車窓に広がる海の景色を楽しむ運行サービスも実施される予定だ。