光造形方式のデスクトップ型3Dプリンタを製造する米Formlabsは6月28日、日本のデジタルファクトリーと販売代理店契約を締結し、同日より日本での本格販売を開始すると発表した。

Formlabsはマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ出身のエンジニアと、MITのデジタルものづくりラボであるCenter of Bits and Atoms出身のデザイナーが設立したスタートアップ企業。2012年にはクラウドファンディングプラットフォーム「Kickstarter」で約3億5000万円を調達したほか、米国のフォーチュン500の全てのメーカーに導入されるなど、近年存在感を増している。

同社が2015年10月に米国で発売した「Form2」は、プロトタイプモデルの作製だけでなく、小ロットでの製品生産も可能な3Dプリンタとして、エンジニアや歯科技師、ジュエリーデザイナーなどに使用されている。同製品では、さまざまな樹脂材料を使用することができるほか、タッチディスプレイでのプリント管理、スマートフォンからのモニタリングも可能。最大造形サイズは145×145×175mmで、最小積層ピッチは0.025mm。本体価格(税抜き)は54万9000円で、専用カートリッジは1万8000円となっている。

日本市場で販売するForm2

なお、日本への本格進出にあたりFormlabsは「Formlabsはこの度の日本本格進出に伴い、カスタマーサービスが第一の優先順位事項と考えております。そのため3Dプリンタにおける卓越した専門技術と経験があり、多様な販売チャネルを持つデジタルファクトリー社と業務提携することにより、高品質なカスタマーサービスを提供していきます。」とコメント。また、日本国内にサービスセンターを今秋に設立する予定だとしている。