DHLは6月28日、持続可能な物流(Fair and Responsible Challenge)とロボティクス(Robotics Challenge)の新たなアイデアおよびソリューションを一般募集する「イノベーション・チャレンジ」を開催すると発表した。

対象となるのは18歳以上で、大学や企業としての団体応募、学生のチーム応募、または個人応募のいずれか。アイデア概要説明書と紹介動画を2016年9月28日までに提出する必要がある。

1つ目の持続可能な物流(Fair and Responsible Challenge)枠では、革新的かつ物流を基盤としたビジネスモデルによって、環境および社会的な課題を解決することができるアイデアを募集。物流を活用した循環型社会の推進、あるいはグローバルネットワークを活かした輸送による公正な取引や製造の実現など、社会・環境やビジネスに価値をもたらすものであれば、新製品や新サービス、包装・梱包ソリューションなど種類は問わない。

2つ目のロボティクス(Robotics Challenge)枠は、自動走行し、配送スタッフに自律的に同行する搬送カートの試作開発を目的とする。試作品は都市部および地方の一般道路上を人間の歩行速度で荷物を搬送しながら走行できることが条件となる。

募集した構想案および試作品は、機能性、課題解決の可能性、商用化の実現可能性の3つの観点から事前選考が行われ、物流専門家が事前選考を通過した組の中から最終選考に進む各枠3組の計6組を選定する。最終選考は11月17日にドイツで開催予定のDHLイノベーションデー内で行われ、最終候補の6組は180名の物流専門家に対し構想案または試作品について発表を行う。当日投票が行われ、各枠の最多得票1組の計2組が優勝となる。優勝組には総額2万ユーロの賞金が授与されるほか、アイデアがドイツのトロイスドルフおよびシンガポールにあるDHLイノベーションセンターで紹介される。さらに、アイデアの具体化に向けて、DHLと共同で概念実証を行うことになる。詳しくは「イノベーション・チャレンジ」のWebサイトを確認いただきたい。