アルクは6月27日、「アルク英語教育実態レポートVol.7」の結果を発表した。同調査は2004年~2015年12月に、英語スピーキングテストのTelephone Standard Speaking Test(以下、TSST)を受験した人のうちTOEICテストスコアを持つ2万5,559人を対象に、アンケートを実施している。

TSSTのレベルは9段階評価となっており、同調査では1~3を「まだ基礎学習が必要なレベル」、4~5を「実践的に英語を使う準備段階のレベル」、6~9を「自分の専門業務に関わることであれば(一定の不自由はあっても)英語を話して仕事ができるレベル」という、3グループに分けている。

全体のTSSTレベル分布は、64.0%で「レベル4~5」が最も多かった。次いで「レベル1~3」(23.5%)、「レベル6~9」(12.6%)。平均は4.23だった。なおレベル4は「簡単なセンテンスを使って自分の業務の概要などは説明できるが、仕事や学業で必要なやり取りはまだ難しい」というレベルとなっている。

「TSSTレベルグループ分布推移」

TOEICスコアの分布では、11.9%で「645~690点」が最多に。次いで「595~640点」(11.6%)、「695~740点」(10.6%)、「745~790点」(8.8%)、「545~590点」(8.4%)となった。平均は650.35点だった。

「TSST受験者のTOEICテストスコア分布」

回答者のうち社会人受験者(2万2,716人)における、TOEICテストスコアの分布をみると、最多は「645~690点」(11.8%)だった。次いで「595~640点」(11.5%)、「695~740点」(10.6%)。以降、「745~790点」(8.7%)、「495~540点」(8.4%)、「545~590点」「795~840点」(ともに8.1%)と続いた。全体の平均は646.55点となった。

「TSST社会人受験者のTOEICテストスコア分布」

社会人受験者を対象に、TOEICテストスコアの平均を業種別にみたところ、1位は「銀行業」(788.58点)だった。次いで「その他」(773.44点)、「その他金融」(746.78点)。以降、「海運業」(737.55点)、「保険業」(728.63点)、「不動産」(705.51点)と続いた。

一方、最もスコアが低くなったのは「非鉄金属」(460.44点)。次いで、「鉄鋼」(489.17点)、「精密機器」(520.8点)となった。

「業種別 TOEICテストスコア (社会人受験者)」