キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は6月27日、Webアプリケーション100%自動生成ツールの最新版「Web Performer(ウェブパフォーマ)V2.0」を7月1日より発売開始すると発表した。

Web Performerは、設計した情報を定義して「生成ボタン」をクリックするだけで、ノンコーディングでWebアプリケーションを自動生成するツール。スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスに最適化されたWebアプリケーションも生成できる。

最新版は業務の一覧データを、Excelのような形式・操作性で表示するデータグリッド、それを可視化できるグラフ表示の機能を追加した。これにより、入力効率の向上と数値の見える化を実現するという。

データグリッド、業務データのグラフ表示機能で操作性・業務データの可視化を実現

また、作成したWebアプリケーションの機能をWebサービスとして公開できるようになったため、システム間の連携が強化され、既存の資産の活用や部品・分散開発など、開発手法の選択の幅が広がり、開発を効率化する。

Webアプリの処理機能をWebサービスとして公開可能

今回、タイのMaterial Automation(MAT)を総販売店とし、「Web Performer V2.0英語版」のタイでのライセンス販売を開始。初年度はタイに拠点を置く日系ユーザー企業やSI企業をターゲットとし、タイ国内における超高速開発の市場開拓を推進する。今後はキヤノンITSのグループ会社を通じて順次海外での販売を拡大していく方針だ。

そのほか、アジャイル開発をベースとした「共創型開発」の超高速開発支援サービスを「Web Performer V2.0」と同時に提供開始する。キヤノンITSは、導入時のコンサルティングから構築、クラウド環境を含めた運用までワンストップで超高速開発を支援し、本サービスでビジネス部門と開発者が一体となり、新たなシステム価値を共創していくアジャイル型の超高速開発が実現できるとしている。

価格は、いずれも税別でWeb Performer ユーザライセンスが380万円~、Web Performer SI開発ライセンスが150万円~、超高速開発支援サービスが個別見積もり。