Unicode is a computing industry standard allowing computers to consistently represent and manipulate text expressed in most of the world's writing systems.

Unicode Consortiumは6月21日(米国時間)、「The Unicode Blog: Announcing The Unicode® Standard, Version 9.0」において、Unicode Standardの最新版となる「Unicode Standard, Version 9.0.0」を公開したと発表した。コア仕様のPDF版に関しては新しく追加されるコンテンツについて編集が必要だとしており、まだ公開されていない。PDF版は2016年8月の公開予定となっている。

今回実質的に追加された文字数は7500個で、総合で12万8172個の文字が追加されたと説明がある。スクリプトとしては新しく6個が追加されたことになるほか、72個の新しい絵文字が追加されている。今回新しく追加されたスクリプトと文字によって、あまり使われていない次の言語などがサポートされることになると説明がある。

  • Osage(ネイティブアメリカンの言語)
  • Nepal Bhasa(ネパールで使われる言語の1つ)
  • Fulaniおよびそのほかアフリカで使われている言語
  • ソマリアで使われているスワヒリ語方言(Bravanese)
  • 北アフリカおよび西アフリカで使われているアラビア表記を使ったWarsh正書法
  • タングート言語

重要度の高い記号として以下も追加されている。

  • 4K TVスタンダードに関する19個の記号
  • チョウチョやアボガド、スクーターなどを含む絵文字72個
MUnicode Standard, Version 9.0.0に追加された絵文字の一部

Unicodeではこのところ新しいバージョンで相対的に利用数が少ない言語に関する文字や絵文字を追加する傾向が続いている。絵文字はコミュニケーションツールとして重要度を増しており、今後も追加が行われると見られる。