日本旅行はこのほど、道南いさりび鉄道の観光列車「ながまれ海峡号」の9・10月実施分のツアーを発売した。

「ながまれ海峡号」として運行する道南いさりび鉄道「ながまれ号」

道南いさりび鉄道は、北海道新幹線開業と同時にJR北海道から経営分離された江差線木古内~五稜郭間を引き継いだ第3セクター鉄道。JR北海道から譲渡されたキハ40形のうち2両を漁火をイメージした塗装に塗り替えて「ながまれ号」と命名し、各座席に取り外し可能な木製のテーブルを設置できる仕様とした。通常は定期列車として運用されるが、観光列車として運行する際はテーブルを取り付け、ガラスの浮き球や漁網で車内を装飾した「ながまれ海峡号」となる。

ツアーは函館駅を16時頃に出発して木古内駅に至り、折り返して20時すぎに函館駅に戻る行程。海沿いを走る列車の車窓から、昼から夜へと変わりゆく津軽海峡の景色が楽しめる。車内では、函館の有名洋菓子店「プティ・メルヴィーユ」による海鮮丼そっくりに作った「スイーツ丼」や、イタリアンの巨匠・奥田政行シェフ監修によるイタリアンテイストの新感覚料理が供される。北海道の歴史を語る講談の上演もある。

往路の上磯駅では約14分間停車し、ホームで行われる地元産品の立ち売りを楽しめる。復路の茂辺地駅では列車の到着に合わせて海鮮と焼き野菜のバーベキューをホームで行い、焼きたてを弁当に詰めて車内で味わえる。

4人掛けのボックス席と5人掛けのロングシートがあり、ボックス席は2~4名で、ロングシートは1名から申込み可能。1人あたりの料金(大人・こども同額)はボックス席8,300~9,800円、ロングシート8,300円(山側)または8,800円(海側)。運転日は9月3・17日、10月1・15・29日の計5日間。1列車あたりの募集人数は最大50名。全国の日本旅行と日旅北海道・日旅東北・日旅サービス・日旅OMCトラベルの各支店およびインターネットで販売する。