消費者庁は22日、Windows 10無償アップグレードの確認・留意事項をまとめ、ユーザーに対し注意を喚起した。

消費者庁による発表文(一部)

日本マイクロソフトは現在、Windows 7やWindows 8.1から最新OS「Windows 10」への無償アップグレードを、7月29日までの期間限定で提供している。このアップグレードは、Windows 7やWindows 8.1を使用している個人ユーザーの場合、実施予定日があらかじめポップアップで通知され、ユーザー自身が日時変更やキャンセルを行わない限り、予定時刻に自動的にOSがアップグレードされてしまうため、移行を望まないユーザーから強い反発を招いていた。

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消費者庁は、Windows 10への無償アップグレードに関し、ソフトウェアや周辺機器などの互換性問題に触れ、「アップグレードを行うかどうかにかかわらず、留意事項を確認しておきましょう」と注意を促した。

具体的には、下記のような事象に遭遇する恐れがあるため、注意を呼びかけている。また、アップグレード中はPCを利用できないため、アップグレード日時は都合の良い日時を設定すること、アップグレードを行わない場合は予約をキャンセルすること、不明な点は日本マイクロソフトに問い合わせることなども勧めている。

  • 誤ってアップグレード中に電源を切ったため、パソコンが起動しなくなるなどの不具合が生じた
  • ソフトウェア(例:ウィルス対策ソフト、会計ソフト)、周辺機器(例:プリンタ、外付けDVDドライブ)がWindows 10に対応していないため、使えなかった
  • パソコンが古かったため、正常に動作しないなどの不具合が生じた

Windows 10無償アップグレードのポップアップ通知の例。消費者庁の注意喚起では、移行しないユーザーに向け、アップグレードのキャンセル方法も紹介している