マネーフォワードは6月20日、ビジネス向けクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」において、5製品をセットにした月額3900円(税別)から利用できるバリューパックの提供を開始した。

「MFクラウドシリーズ」バリューパック

MFクラウドシリーズは、企業のバックオフィスで利用される会計ソフトや請求書管理ソフトなどの7つのサービスを展開するクラウドサービス群。2014年1月からの正式提供以降、ユーザー数は50万人を突破し、全国で1900の会計事務所でも活用されている。

今回のバリューパックで提供されるサービスは、確定申告ソフト「MFクラウド確定申告」、会計ソフト「MFクラウド会計」、請求書管理ソフト「MFクラウド請求書」、給与計算ソフト「MFクラウド給与」、マイナンバー管理ソフト「MFクラウドマイナンバー」、経費精算ソフト「MFクラウド経費」の6製品で、MFクラウド確定申告とMFクラウド会計はいずれかを選択する必要がある。

マネーフォワード 代表取締役社長CEOの辻庸介氏

同社 代表取締役社長CEOの辻庸介氏は今回のサービスを提供するに至った背景として、「中小企業の労働力減少に伴う収益の低下」があり、それを補うためのIT活用として、リソースを割きづらいバックオフィスの業務をクラウド化し、生産性の向上を実現を果たすことで経営の改善につなげたいとし、特に料金へのこだわりをみせた。例えば従業員5名の企業の場合、バリューパックで提供される5製品をそれぞれ単体購入した場合、月額1万円を超す額となり、負担が大きかったが、これが月額3900円となり、半額以上のコスト抑制が可能となる。

小規模企業であれば、バリューパックの方が安価になる

バリューパックの価格体系(いずれも税別)は、従業員5人以下が月額3900円、6~10人が月額9800円。11人以降は1人あたり月額800円で追加可能。2018年中での100万ユーザー到達を目指すとしている。

なお、同社は併せて地方における中小企業の生産性向上や創業企業の増加による雇用創出を目指した「MFクラウド地方創生プロジェクト」を開始すると発表。同プロジェクトの第一弾として、長崎県松浦商工会議所および福岡県北九州市と提携を進め、「MF クラウドシリーズ」の導入提案や業務改善アドバイスなどを行っていくとしている。