村田製作所は6月16日、0201サイズ(0.25×0.125mm)の高周波インダクタ「LQP01HQシリーズ」の量産を8月より開始すると発表した。サンプル価格は5円/個。

スマートフォンを中心としたモバイル機器では、多機能化および高性能化に伴い、基板内の部品数の増加や小型化が求められている。また、普及が進むウェアラブル機器では、無線通信機能に必要な高周波回路のインピーダンスマッチング用途に使われる高周波インダクタの小型化・高性能化のニーズが高まっている。

LQP01HQシリーズは、これまでのHighQ特性を取得するための設計ノウハウをベースに、超小型コイルを形成する微細材料、加工技術を進化させ、0201サイズと生産技術の確立による量産化を実現した。ラインアップは0.3~2.7nhまでの25アイテムを揃え、2016年末にかけて10nHまでのラインアップを拡充していく予定。今後はさらに、自動車市場での通信機能拡張、信頼性を高めた自動車向け高周波インダクタのラインアップ拡充を進めていくとしている。

サンプル価格は5円/個。

LQP01HQシリーズでは、従来の0402サイズに比べて実装面積比が約2分の1になる