2009年『さよならドビュッシー』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した推理作家・中山七里の法医学ミステリー『ヒポクラテスの誓い』がドラマ化され、WOWOWで10月に放送されることが決定した。

『ヒポクラテスの誓い』(祥伝社文庫)

物語は主人公の女性研修医・真琴が、偏屈だが解剖の腕は超一流の法医学教授のもとで学びながら一人前に成長していく姿を軸に、解剖をめぐる人々の葛藤や人間模様をドラマティックに描いたWOWOW初となる法医学ドラマ。

原作者の中山は「あえて映像化困難になるような描写を心掛けた作品だったので、報せを受けた時には本当に驚きました。同時に、映像化を決断された関係者のみなさんに深く尊敬の念を抱いたものです」と、ドラマ化の感想をコメント。また、「個人的に映像表現は尖っていてなんぼと考えている不届き者です。規制と常識を突き破らなければ、映像の明日はないと信じている無法者です。報せを受けてからというもの、その完成をずっと待ち侘びていました。これは大人の観るドラマです。お子ちゃまはさっさとテレビから離れて寝ていなさい」と、ドラマを見る視聴者に刺激的なメッセージを贈っている。監督は内片輝、脚本は篠崎絵里子。出演者は未定。