ブラザー工業(ブラザー)は6月15日、レーザーマーカー「LM-2500」を発表した。

レーザーマーカー「LM-2500」

LM-2500は同社がこれまでプリンタや工作機械などで培った技術を活かして開発された。独自制御のYAGレーザーマーカーは短パルス高ピークパワーであるため、金属や樹脂に加えて、熱収縮チューブなどの熱に弱い素材に対しても熱影響が少なく、シャープで美しい印字を実現する。読み取り精度が求められるバーコード印字などにも適している。さらに、印字とレーザーマーカー用ラベルのハーフカットを1工程で行うことが可能だ。

レーザーマーカーに用いられる各種レーザーの比較

YAGレーザーは高精細な印字が特徴

また、直感的な操作で、文字や画像を簡単に編集できる専用ソフトを開発。これにより、1時間程度の操作説明ですぐに加工作業を開始できるとする。安全面に関しては、レーザー光を遮断する専用エンクロージャーをオプションで提供。専用エンクロージャーを使用することで、レーザー製品の安全基準JIS C 6802において特別な安全対策が不要なCLASS1相当になる。レーザーヘッドは防塵・防水企画であるIP64に準拠している。

印字テキスト・画像などを設定するソフトウェアの画面。非常にシンプル。

これらの平易なユーザーインターフェースおよび高い安全性などから、同社はLS-2500を"家庭用プリンタ"感覚で使用可能だとしており、1個単位からレーザー加工が可能なため、電子機器・自動車部品といった金属加工業界のほか、ギフトやノベルティ業界での活用を見込んでいる。

価格はオープンで、発売は7月27日の予定。初年度で500台の販売を目標としている。

LM-2500による加工例