サービス産業生産性協議会は6月13日、優れたサービスを表彰する制度として初めて総理大臣賞を設けた第1回「日本サービス大賞」の受賞者を発表した。

第1回「日本サービス大賞」に輝いた九州旅客鉄道のクルーズトレイン「ななつ星in九州」

日本サービス大賞は、国内の全てのサービス提供事業者を対象に、多種多様なサービスを共通の尺度で評価し、"きらり"と光る優れたサービスを表彰する制度。初の開催となる今回は全国から約900件の応募が寄せられ、内閣総理大臣賞をはじめとする合計31件の各賞の受賞者が決定された。

内閣総理大臣賞に輝いたのは、九州旅客鉄道のクルーズトレイン「ななつ星in九州」。「豪華列車というハード面だけに留まらず、鉄道を輸送事業から感動を呼ぶサービス事業へと大きく転換させた革新的サービス」などと評価された。

総務大臣賞は社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院「"恵寿式"地域包括ヘルスケアサービス」、厚生労働大臣賞はポピンズ「ポピンズナニーサービス」、農林水産大臣賞はとくし丸「社会貢献型移動スーパー『とくし丸』」、経済産業大臣賞はミールケア「子どもたちに食文化を伝える『考食師』による給食サービス」、国土交通大臣賞はヤマト運輸「国際クール宅急便」、地方創生大臣賞は旭川市旭山動物園「動物の本能を魅せる『行動展示』」、一般社団法人日本食べる通信リーグ/特定非営利活動法人東北開墾「食べ物つき情報誌『食べる通信』」、ラクーン「卸・仕入れサイト『スーパーデリバリー』」、フォレストコーポレーション「家づくりを物語に『工房信州の家』」、兵吉屋「海女小屋体験『はちまんかまど』」、リブネット「学校図書館運営サポートサービス」、医療法人ゆうの森「在宅医療により地域を再生するへき地医療サービス」、九州産交バス「公共交通で旅を創る『日帰りバス旅』」が受賞。

優秀賞(SPRING賞)には、医療法人財団献心会川越胃腸病院「人間尊重の医療サービス」、江崎グリコ「働く人を応援する置き菓子サービス『オフィスグリコ』」、オイシックス「プレミアム時短献立キット「Kit Oisix(きっとおいしっくす)」、喜久屋「宅配クリーニング『リアクア』」、KCJ GROUP「こどもの職業・社会体験施設『キッザニア』」、セブン-イレブン・ジャパン「セブン-イレブンのお届けサービス『セブンミール』」、全日本空輸「価値向上し続けるおもてなしの航空輸送サービス」、損害保険ジャパン日本興亜「企業向け安全運転支援サービス『スマイリングロード』」、ドコモ・ヘルスケア「女性の体と心のサポートサービス『カラダのキモチ』」、特定非営利活動法人フローレンス「訪問型病児保育サービス」、りそなホールディングス「『3ない』で進化した店舗サービス」、READYFOR「クラウドファンディングサービス『READYFOR』」、おうみ冨士農業協同組合「1日農業者体験サービス『青空フィットネスクラブ』」、ハッピー「ハッピーケアメンテサービス」、王宮「日本の素晴らしさを伝える『道頓堀ホテル』」、スーパーホテル「日常の感動のLohasサービス」、アイグラン「利用者満足を追求する保育事業~相手の立場に立てるかの追求~」が選ばれた。

photo by Hirokazu Fukushima( frap Inc. )