Lenovo傘下のMotorolaは6月9日(米国時間)、「Moto Mods」というモジュールで機能や見た目をユーザーが簡単にカスタマイズできるAndroidスマートフォン「Moto Z」シリーズを発表した。厚みがわずか5.2ミリの「Moto Z」と、第2世代のMoto ShatterShieldテクノロジを採用した「Moto Z Force」の2機種のラインナップだ。

Moto Z

Moto Z Force

Moto Modsは対応端末の背面にマグネットで装着する。簡単に取り外して交換できるが、使用時に外れることはない。Moto Mods対応端末は、背面に16ピンのコネクタを備える。

Moto Mods用の16ピン・コネクタ

The Power Pack

JBL SoundBoost

Insta-Share Projector

Moto Modsの第一弾として、最大22時間のバッテリー動作時間を追加するバッテリーパック「The Power Pack」、サウンドシステム「JBL SoundBoost」、70インチの投影が可能なプロジェクタ「Insta-Share Projector」、ウッドやレザーなど様々な素材のバックカバー「Style Shells」などが登場する予定だ。Motorolaはサードパーティー向けに「Moto Mods Developer Program」を用意し、規模の大小を問わずにMoto Modsのアイディアを形にできるようにサポートする。

厚みがわずか5.19ミリの「Moto Z」

Moto Zは、本体サイズが153.3×75.3×5.19ミリ、重さは136グラム。Moto Modsを装着しても厚くならない超薄デザインだ。

ディスプレイは5.5インチのQuad HD AMOLED(2560×1440)。SoCはQualcomm Snapdragon 820で、RAMは4GB。ストレージは32GB/64GBで、microSDスロットを備える。背面に光学式手ブレ補正をサポートする13メガピクセルカメラ、前面に5メガピクセルカメラを搭載。指紋認証センサー、Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1 LE、GPSなどを装備する。バッテリー容量は2600mAhで、動作時間は最大30時間(スタンバイと利用を含む平均的なユーザプロフィールでの使用)。急速充電機能TurboPowerをサポートしており、15分の充電で最大8時間使用できるようになる。OSはAndroid 6.0.1, Marshmallow。

落下などの衝撃に強い「Moto Z Force」

Moto Z Forceに用いられているMoto ShatterShieldは多層構造のディスプレイ保護技術で、落下などによるディスプレイの破損を防ぐ。Moto Zとのスペックの違いは、21メガピクセルのメインカメラを搭載し、像面位相差オートフォーカス機能(PDAF)に対応する。容量3500mAhのバッテリーを内蔵し、動作時間が最大40時間と長く、TurboPowerによる15分間の急速充電で最大15時間の使用が可能だ。サイズは155.9×75.8×6.99ミリ、重さは163グラム。

Moto Zシリーズは、米国で今夏に「Moto Z DROID Edition」「Moto Z Force DROID Edition」として登場し、9月にグローバル規模の販売が始まる。また秋にmoto.comでアンロック版が発売される。どちらのモデルもポートがUSB-Cのみでオーディオジャックを備えてないため、3.5ミリのオーディオ端子をUSB-Cに変換するアダプタが付属する。