6月11日よりWOWOWプライムでスタートする連続ドラマ『グーグーだって猫である2‐good good the fortune cat-』(毎週土曜日 22:00~ 全5話※第1話は無料放送)のトークイベントが5日、東京・吉祥寺のアトレ吉祥寺で行われ、犬童一心監督、脚本の高田亮、音楽の高田漣が出席した。

左から高田亮、犬童一心監督、高田漣

同ドラマは、少女漫画界の巨星・大島弓子が飼い猫たちとの日常を綴ったコミックエッセイをドラマ化した『グーグーだって猫である』の続編となる作品。放送に先立ち、この日はロケ地の吉祥寺で犬童監督ら制作陣によるトークショーが行われた。

ロケ地となった吉祥寺は、中高生時代から慣れ親しんでいるという犬童監督。「映画に続いて2回目のドラマになりますが、3回も吉祥寺で撮れて幸せに思っています」と笑顔を見せれ、吉祥寺在住の高田亮も「行き来したものをネタにして脚本を書くことができて、いつも楽しみにしています。大島弓子さんは吉祥寺にゆかりのある漫画家さんだと聞き、僕も東急の地下にあるお惣菜屋で仲の悪い親子や井の頭公園で愚痴って泣いているママ友など、普段の脚本では入りようがない人たちを盛り込みました」と吉祥寺ならではのドラマに満足げ。また、同ドラマの見どころについて犬童監督が「宮沢りえさんが演じる小島麻子さんという主人公と周りのキャラクターがはっきりしていて、演じる人もキャラクターを捕まえています」とキャスト陣を絶賛しながら、「もう9本も撮り、ある種マンネリズムかもしれませんが、繰り返してやらないと出来ないキャラクターがあると思いましたし、ぜひまたやりたいと思っています」と続編にも意欲を見せた。

主演の宮沢りえ扮する漫画家の小島麻子と、黒木華が演じるアシスタント・ミナミの対決が第1話の見どころだという犬童監督。「今の日本のドラマとか映画、演劇界で頂点にいるであろう宮沢さんと、そこに行こうとする黒木さんが長時間酔っ払って話すシーンがあるんですけど、本気でやっています。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが対決しているようで、僕は演出しているというより、対決の場を提供して行司している感じでした」と2人の芝居を絶賛。また、今シーズンから新たなに加わった前田敦子についても言及し、「前田さんは無名の頃から知っていますが、本当に立派な女優さんになっていました。今回は宮沢りえ、黒木華、長塚圭史と言った強敵を前に一歩も引いてないので、ぜひ見て欲しいですね」と女優として成長著しい前田に目を丸くしていた。