お笑い芸人の小籔千豊(42)が、5日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)にゲスト出演し、アメリカの動物園で飼育エリアに落ちた男児を守るためにゴリラが射殺された問題についてコメントした。

お笑い芸人の小籔千豊

男児は高さ1メートルのフェンスをよじのぼって、約4メートル下の水堀に転落。そこに体重180キロのオスのゴリラが近寄り、男児を引きずり回した。動物園側は、麻酔銃では効果が出るまでに時間がかかると判断し、ライフルで射殺。男児は軽傷で命に別条はなかったという。射殺されたゴリラは、絶滅危惧種のニシローランドゴリラ。この問題を受け、動物愛護団体は、「ニシローランドゴリラは温厚な性格」として動物園側の対応と安全対策を批判。保護者の責任も問う意見なども含め、アメリカでは議論が巻き起こっている。

このことについて小籔は、ゴリラの本心は「僕らには分からない」とした上で、「この状況だったら射殺という選択はそこまでおかしいこととは思わない」と意見。「こういうことが起こった時に、すごく怒りはる人おるじゃないですか?」と問いかけると、司会・東野幸治の「動物愛護団体みたいな」に「はい」と答え、「すばらしい心の持ち主なんでしょうけども、僕は動物に失礼だと思います」と語った。

その理由について、「普段から人間は動物に迷惑をかけて生きている」と説明。「山を切り崩したり、埋め立てたり、食べたり。寒いところで犬をたたいて走らせたり、動物に乗って楽して移動したり。今までずっと動物に迷惑をかけて生きた」と例を挙げ、「射殺した時に『動物かわいそう!』は、遅ない? 何言ってんの? ずっと迷惑かけてるやん」。射殺されたゴリラのことは「かわいそう」と同情しながらも、「あのゴリラ以外に、もっと雰囲気だけで殺している場合もある」と訴えていた。