GDEPソリューションズは6月2日、英Reflective Solutions(リフレクティブソリューションズ)と総代理店契約を締結し、Web/モバイルアプリケーション開発における負荷テストの自動化ツールである「StressTester(ストレステスター)日本語版」を提供開始すると発表した。価格は、永続ライセンスが49万1800円(税別)から、期間ライセンスが8万2000円(税別)から。同社によると、同製品の提供は国内初という。

StressTesterの構成と仕組み

同製品は、多数の仮想ユーザーを作り出しサービス開始前のWeb/モバイルアプリへのアクセスを疑似的に実行させることで、サーバやネットワークなどシステムへの高負荷状態を発生させてアプリケーションと稼働プラットフォームの問題点を発見し、解決を支援するというもの。スクリプトを自動作成し、専門知識が不要なほか、レポート機能の充実、モバイルアプリに適する機能、柔軟なライセンス体系といった特徴を有する。

スクリプト作成に関してはユーザジャーニー機能により、負荷テスト計画に基づいて直観的なGUIで操作を行うと、その内容を記録して負荷スクリプトが自動生成する。そのため、テスト・スクリプトの作成や専門知識は不要といい、短期間のトレーニングで容易に習得可能でテストに要する時間も短縮するとしている。

レポート機能に関してはレスポンスタイムなどアプリケーションのパフォーマンスやスケーラビリティを分析し、負荷テスト中はリアルタイムにアプリケーションやサーバ、基盤リソースを監視。負荷テスト結果やリソースの情報は多様な視点からグラフィカルに表示するため、システム・リソースが十分かボトルネックはどこかなどを的確に分析できるという。

モバイルアプリ向けの機能としては、実際のクラウド環境や帯域幅に制約のあるオンプレミス環境、3G/3G+/H+/4G LTEといったモバイルネットワークをシミュレートし、待ち時間やパケット損失をシミュレーションできる。さらに、サーバに多種の負荷を掛けてモバイルユーザーの応答時間をチェックするネットワーク・エミュレーション機能も搭載する。

ライセンス体系は、25仮想ユーザーから2万仮想ユーザー、仮想ユーザー数無制限まで、規模に応じて導入可能といい、海外では20万ユーザー/秒のアクセスを処理するシステムでも実績があるという。永続ライセンスと1週間または1カ月の期間ライセンスがあり、プロジェクトごとの使用も可能。ユーザーは用途や規模に応じて最適なライセンスを購入できるという。

なお、同製品の無料評価版を同社サイトから申し込み可能。同社は同製品の販売目標を、システム・インテグレーターやサービスプロバイダーを主なターゲットとして初年度の販売目標は5000万円を計画している。