PFUは1日、アルバムに貼られた写真などをデジタル化できるスキャナ「Omoidori」を発表した。発売は6月下旬を予定。価格はオープンだが、同社のオンラインストアでは税込み12,800円。

PFUは1日、「Omoidori」を発表した。同日都内では発表会が行われた。写真は同社の取締役執行役員専務である宮本研一氏

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Omoidoriは、iPhoneを装着して使うスキャナ。スキャンしたい写真の上に置き、専用アプリから撮影すると、アルバムに貼付された写真がデジタル化され端末に保存できる。

スキャンの様子

同社はこれまで、アルバム上の写真をスキャンする際には、フィルムや写真が反射したり、台紙から剥がそうとして写真にキズがつくこともあったと指摘。Omoidoriは、折りたたみ式で、本体が写真を覆う構造になっている。簡易的に“暗室”を作り出すことで囲の光の影響を受けにくい環境で撮影できる。加えて、内部にLEDライトを搭載し、独自の機構で2方向からフラッシュ撮影する「Wスキャン」技術を開発。これらの効果により、アルバムフィルムの上からでも反射などの影響が少なくデジタル化できるという。

内部の様子。両側面にLEDライトを搭載している

現像された写真には、日付などが印字されていることも多いが、専用アプリでは日付を自動認識し、スキャン後の画像データに撮影当時のExifデータを付ける。また、写真のサイズに合わせた自動トリミング機能や、赤目補正といった機能も備えている。

デジタル化した写真データは、iPhone上で楽しめるだけでなく、SNSやクラウドで共有することが可能だ。さらにPFUでは、プリントしてフォトブックにするサービスも提供する。

サイズは、折りたたみ時がW112×D32×H152mm、使用時がW112×D158×H142mm。重量は310g(電池搭載時)。対応機種はiPhone 6s/6/SE/5s/5。スキャン範囲はL版写真(W127×H89mm)~2L版写真(W178×H127mm)。電源は単4電池×2本。

iPhone SE/5s/5を装着する際には付属のアタッチメントを使う