メットライフ生命保険はこのほど、マイナス金利導入後の日本経済に対する不安と今後の資産運用に関する意識調査の結果を発表した。調査は3月29日~30日、20代~50代の資産運用に興味を持っている男女724名を対象に、インターネットで行われた。

約9割が"日本経済の先行き"を不安視

「今後10年の日本経済の先行きに対して不安に思っていますか?」

調査ではまず、「今後10年の日本経済の先行きに対して不安に思っていますか?」と質問したところ、9割近くが「とても不安(32.9%)」「やや不安(56.2%)」と回答。その理由として、「消費税増税による景気低迷(23.9%)」や「社会保障費の増加(22.6%)」「国債残高のさらなる増加(22.6%)」などが上位にあがった。

マイナス金利の導入対策TOP3

「マイナス金利の導入対策(実施済)」

次に、日本経済の先行きに不安を抱いている人に対し、「マイナス金利の導入で、資産運用への考え方は変わりましたか?」と尋ねたところ、34.2%が「意識が変わった」と回答。そこで、既に対策をしているものがあるか聞いたところ、「節約を強化する(51.6%)」が最も多く、次いで「金利の高い銀行へ預け換え(26.6%)」「タンス預金をする(23.8%)」と続いた。

「マイナス金利の導入対策(実施予定)」

また、今後新たにする対策についても聞いたところ、1位「外貨投資(24.2%)」、2位「金利の高い銀行へ預け換え(20.2%)」、3位「住宅ローンの借り換え(16.1%)」という結果となった。

7割超が"外貨建の資産運用"に興味あり

調査によると、「円の資産運用だけでは不安」と思っている人は約6割。そこで、「外貨建の資産運用に対して興味がありますか?」と質問したところ、75.2%が「興味がある」と回答したものの、実行している人は36.9%にとどまった。

「現在外貨建の資産運用を行っていない理由」

なぜ、外貨建の資産運用をしないのか探ったところ、「何となく損しそうなイメージがある(39.5%)」や「外貨はリスクが高い(38.7%)」、「円に戻すタイミングが難しい(37.8%)」といった理由を挙げる人が多かった。