三菱電機は製造業における統合監視システムの構築に貢献するSCADAソフトウェアの新製品「MC Works64」の国内市場向け販売をを5月31日に開始すると発表した。

同製品は、電気・ガスなどのエネルギー消費を設備全体だけでなく、各設備・機器単位で集計・分析した情報を可視化することが可能。また、SPC(統計的工程管理)・SQC(統計的品質管理)に基づいて、各生産工程ごとの品質情報を分析し、品質管理のコスト削減に貢献するほか、設備や機器の故障要因データを活用し、設備の稼働率向上・故障予知・予防保全など設備全体の改善につなげることができる。

設備の稼働状況はスマートフォンやタブレットから確認することができ、FA・空調など各設備・機器の情報、地図や天気予報などの一般情報に加え、各種データベースの情報をクラウドで一元管理することが可能。さらに、エンジニアリング支援ツールを搭載し、シーケンサプログラム・監視画面などを自動生成できるため、設計・現場調整・保守などのエンジニアリング工数を削減できるとしている。

セキュリティ面では、サーバの二重化(制御系・待機系)に対応しているほか、現場ユーザーの階層別にアクセス範囲を設定可能。また、OPC-UAの高度な暗号化通信により、通信の安全性を確保している。

同製品には「MC Works64 DV(HMI画面作成・ランタイム表示)」「MC Works64 RT(ランタイム表示)」の2種類があり、どちらもオープン価格。三菱電機は、初年度で300台の販売を目標としている。

MC Works64の監視・制御画面