セミナーや展示会などのイベントマーケティングを手掛けるメジャースは5月25日、顧客情報の管理とマーケティング活動の実行をサポートするマーケターのための新たなプラットフォーム「SCORE」(スコア)と、その第一弾として、イベント作業をシンプル化するクラウド製品「Perfect Event Cloud」を提供を2016年6月より開始すると発表した。

「Perfect Event Cloud」は、イベントの事前作業である告知サイトの作成やメール配信、セッションごとの来場者数のリアルタイム確認、モバイルアプリからアンケート、事後のフォローアップとしてのイベントレポート自動作成、顧客の興味ポイント、イベント全体の効果測定もできる。

「Perfect Event Cloud」の提供機能

「Perfect Event Cloud」の画面

同社では、これまでの携わった2,000回以上のイベントマーケティングの実績ノウハウを「Perfect Event Cloud」に詰め込んだという。

価格は定額制で、月額98,000円のスタンダードプランと月額198,000円のプレミアムプランがある。

スタンダードプランとプレミアムプランの機能差

メジャース 取締役 プロダクト事業部 事業部長 難波弘匡氏

メジャース 取締役 プロダクト事業部 事業部長 難波弘匡氏は、「SCORE」の特徴として、マーケティング活動の実行サポート、外部システムとのAPI連携、顧客情報と活動履歴の資産化の3つを挙げた。

マーケティング活動の実行サポートでは、これまでアナログで集計していたマーケティングレポートがワンクリックで作成できるほか、ランディングページ(LP)の構築が可能。セミナーの講師やスポンサーの情報も管理ページから自動的にランディングページに反映されるようになるという。

「SCORE」の特徴

外部システムとのAPI連携では、既存の名刺管理システムやマーケティングオートメーション、CRMなどのAPI連携が可能で、これらの情報をSCOREに蓄積することができる。たとえば、名刺管理システムからリードの取得、そのリードを使ってのイベントなどの実行、営業に渡すCRMでのマーケティング活動履歴と商談状況を連携することができるという。

難波氏はSCOREの優位点について、「API連携によって、他のシステムと統合されたデータベースを持ち続けることができる点が大きなメリット」と説明する。

今回はマルケトの提供するマーケティングオートメーションツール「Marketo」や名刺管理のSanSanとの連携を発表している。今後は順次、連携を拡大していくという。

外部システムとのAPI連携

そして、顧客情報と活動履歴を資産化では、マーケティング活動のための顧客データベース管理を行うことが可能となり、顧客行動の情報に加え、それに紐づくマーケティング活動や商談活動の履歴を蓄積する。

メジャース 代表取締役社長 山本浩之氏

メジャース 代表取締役社長 山本浩之氏は、SCORE提供について、「いま求められるいるのはマーケティング活動の効率化で、シンプルに運用できる仕組みづくりや成果の最大化のための可視化が重要だ。そのため、今後は、これまでのノウハウの活かしたマーケティングプラットフォーム事業を提供する。それが『SCORE』だ」と述べた。

今後、SCOREは顧客の購買行動の管理とマーケティング部門の活動の可視化に注力し、レポーティングやマーケティング活動の可視化機能を拡充していくという。