ヤマハは、ネットボランチシリーズ製品の新ラインナップとして、小型ONUに対応したNVR510と、小型ONUに加え内蔵無線WAN通信機能やIPsecにも対応したNVR700Wの2機種を発売すると発表した。

NVR700W

NVR510

2機種は、VoIP機能を継承し、ISDNマイグレーションを見据え、今後主流となる小型ONUインタフェースや、内蔵無線WANを搭載するなど、搭載インタフェースを一新している。いずれも、本体のONUポートに小型ONUを装着することで、別途据置型ONUやVoIPアダプタ等を接続することなく、1台で光回線へ接続できる。また、ネットボランチ電話番号を利用したインターネット電話機能や、機器単体でも実現可能な内線VoIPの利用に加え、外部サービスとの連携も可能。NTT東日本/NTT西日本の提供するフレッツ光ネクストの「 ひかり電話」や、楽天コミュニケーションズの提供するVoIPサービス等にも対応している。

小型ONUによる省スペース化

さらに、両機種ともGUIを搭載し、NVR700Wの無線WAN機能やNVR700W/NVR510の電話機能なども、GUIから設定・管理することができる。また、ダッシュボード機能のガジェットには、新たにプロバイダー接続履歴と通信履歴を追加、加えて「LANマップ」を使ったヤマハスイッチ「SWXシリーズ」やヤマハ無線LANアクセスポイント「WLXシリーズ」などのネットワーク機器連携による「LANの見える化」に対応した。

NVR700Wのダッシュボード画面

NVR700Wは、本体に無線WAN機能を内蔵し、別途USB接続型データ通信端末を用意することなく3G/LTE携帯電話通信網が利用できる。また、NTTドコモおよびMVNO事業者のSIMカードを装着することで、接続サービスを利用でき、LTEでは4バンドに対応する。さらに、NVR700Wでは、IPsecなどのVPN機能、OSPFやBGP等の各種のダイナミックルーティングプロトコルなどエンタープライズ機能にも対応する。価格は118,000円(税別)で発売は7月。

NVR700WのSIMカードスロット

NVR700Wの背面

「NVR510」の背面

ギガアクセスVoIPルータ「NVR510」は、NVR500の後継機種(NVR500は今後も併売される)で、USBドングルによる無線LANに対応する。また、スループットを2Gbit(LAN間)に向上している。価格は49,800円(税別)で9月発売予定。