データ・アプリケーション(DAL)は5月24日、エンタープライズ・データ連携基盤「ACMS Apex」(エーシーエムエス エイペックス)を、6月30日より販売開始すると発表した。販売価格(予定):60万円~(基本機能)。

「ACMS Apex」は、オンプレミス/クラウドなどの異なるシステム環境、および国内外に分散するシステムやアプリケーションを連携して一元的に可視化し、統合管理ができるソリューション。アプリケーション/DBアダプタ、データ変換、データ/プロセス暗号化などのデータ連携機能を単一プラットフォームで提供する。

ACMS Apexの基本構造と機能

既存アプリケーションの資産はそのままに、連携が必要な業務システムに「ACMS Apex」を分散配置することで、アプリケーション間のデータ連携を実現する。また、アプリケーションによる一連の業務処理をジョブフローとして定義・可視化することができるという。

業務処理をジョブフローとして定義するフローエディタ

セキュリティ機能としては、クレジットカード会社を中心に金融業界での採用が進むセキュリティ標準PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)に準拠し、保管データやプロセス間通信はすべて暗号化され、管データは閲覧権限がある運用者のみが参照可能としている。

そのほか、データ連携対象の各業務システムを統合管理する管理サーバの障害時に代替サーバへ自動的に切替えを行うソフトウェアクラスタ機能や2つの拠点間でデータ同期を行うDR(Disaster Recovery)機能を持つ。

同社は主な適用領域として、大手企業の基幹システムでのデータ連携基盤、サービス事業でのデータ連携基盤、サービス利用でのデータ連携基盤、EDIシステム基盤を挙げている。

DALは今後、「ACMS Apex」を主力製品として、EDI市場のみならずデータ連携市場全般を対象としてビジネスを推進し、現ビジネス・パートナーおよびサービス事業者との連携を強化し、初年度1億円の売り上げを目指す。