ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は現地時間の5月23日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」に関して、欧州航空安全局(EASA)より型式証明を取得したことを発表。同証明の取得は、スイスのジュネーブで開催されている欧州最大のビジネス航空ショー「ヨーロピアン ビジネス アビエーション コンベンション アンド エキシビション(EBACE2016)」にて実施された。

欧州型式証明取得を祝う関係者たち(中央左がEASAスティーブン・ヒギンズ氏、中央右がHACI藤野道格社長

ホンダジェットは2015年12月9日に米国連邦航空局(FAA)から、2016年3月16日にはメキシコ民間航空総局(DGAC)より型式証明を取得。すでに米国、メキシコおよび欧州で引き渡しが開始されている。

HACIの藤野道格社長は、「EASAからの型式証明の取得は、ホンダジェットが最も厳格な欧州の安全基準を満たしていることを意味します。欧州という非常に重要な市場で型式証明を取得し、ホンダジェットの納入を開始したことを非常にうれしく思います。これからホンダジェットの先進機能を、欧州のお客さまにもぜひ感じていただきたいです」とコメントしている。

EASAのエグゼクティブディレクターであるパトリック・キー氏は、「今回の型式証明の取得は、ホンダジェットが欧州において最も厳しい安全基準を満たしていることを示すものです。これは、EASAとHACIが協力しながら各種試験などを進めてきた成果と言えるでしょう。ホンダジェットの欧州における発展を願っています」と述べた。

HACIはホンダジェットの販売とアフターサービスのため、ディーラーネットワークを構築。欧州では、北部を担当するマーシャルアビエーションサービス社、中部を担当するラインランド・エア・サービス社、および南部を担当するタグアビエーション社がホンダジェットのディーラーを担当している。現在、北米や欧州およびブラジルの合計11カ所の拠点を通じて販売されている。