GNU Make is a tool which controls the generation of executables and other non-source files of a program from the program's source files.

Paul Smith氏は5月22日(米国時間)、「GNU Make 4.2 released!」において、GNU Makeの最新版となる「GNU Make 4.2」の公開を伝えた。GNU Makeの最新安定版とされており、ダウンロードページから最新版をダウンロードできる。

「GNU Make 4.2」における主な新機能は次のとおり。

  • !=または$(shell...)機能を使って実行したコマンドの返り値を保持する$(.SHELLSTATUS)変数を導入。コマンドが適切に終了していれば0が保持され、そうでなければ0以外の値が保持される
  • ファイルの中身を読み込む$(file <FILE)機能を導入
  • jobserver機能が安定してきたとして機能をドキュメントに掲載(従来の--jobserver-fdsは公開に合わせて--jobserver-authに名称を変更)
  • MAKEFLAGSを経由して並列処理の数を指定可能に変更

GNU Makeはオープンソース・ソフトウェアのビルドなどに使われることが多いツール。makeには複数の実装系が存在しており、それぞれが独自の機能拡張を行っている。このため、Makefileには互換性がないことが多く、それぞれのmakeの実装系を使って処理を行う必要がある。最近は、従来のmake系ツールではなくクロスプラットフォームのビルドシステムなどが採用されるケースも増えている。