Microsoftはこのほど、Windows 7およびWindows 8.1にて、Windows 10へのアップグレード通知を表示させない手順や、Windows 10へのアップグレードをブロックする方法を公開した。

公開された「Windows 10 へのアップグレードを抑止する方法」

Microsoftは、2016年7月29日のWindows 10無償アップグレード終了に向けて、多くのユーザーをWindows 10に移行するよう働きかけている。5月12日に公開されたWindows更新プログラムでは、Windows 10へアップグレードする日時が予約されるといった変更も行われた。しかし、こうした取り組みに対して、「アップデートの通知がわずらわしい」、あるいは「意図せずにアップデートが実行された」との声も一部で挙がっていた。

12日に提供が開始された更新プログラムでは、Windows 10へアップグレードする日時が表示されるようになった

今回、「Windows 10 へのアップグレードを抑止する方法」として、これらを防ぐ手順が公式に公開された。

トラブルシューティングツール(70952.diagcab)で、Windows 10へのアップグレードを延期した後、コマンドプロンプトからレジストリを操作することで、「Windows 10 を入手する」の通知アイコンの非表示や、Windows Update経由によるアップグレードのブロックを設定することができる。

トラブルシューティングツールで、Windows 10へのアップグレードを延期

コマンドプロンプトでレジストリを操作する。具体的なコマンドについては、「Windows 10 へのアップグレードを抑止する方法」を確認してほしい

また、いったんWindows 10へのアップグレードが開始された場合のキャンセル方法も合わせて公開された。これによると「Windowsをアップグレードしています」という画面ではキャンセルができないため、そのまま処理が進むのを待ち、ライセンス条項が表示される画面で、「拒否」を選択することで元のOSに戻すことができるという。