横河電機は5月20日、差圧・圧力伝送器「DPharp EJXシリーズ」の新製品として、圧力センサ2台を電気ケーブルで接続し、離れた場所の差圧測定を可能としたデジタルリモートセンサ「EJXC40A」の販売を同日より開始すると発表した。

差圧・圧力伝送器は石油、石油化学など各種プラントや油田・天然ガス田で使用されるセンサ。タンクや配管内の異なる2点の圧力差から液体、期待、蒸気の液位、流量、密度を測定する。

アプリケーションによって伝送器の受圧部にタンク内の液体・気体や配管内の流体を導入できない場合は、チューブでつながれた2つの受圧部と伝送器本体で構成されたダイアフラムシール式の圧力伝送器を使用するが、ダイアフラムシール式はチューブの長さに制限があるため大型タンクの液位測定が困難だったり、温度変化の厳しい環境下では微小圧力測定には適していないなどの課題があった。

EJXC40Aは専用ケーブルで接続された圧力センサ2台で構成され、各センサが測定した圧力差から液体、気体、蒸気の液位、流量、圧力を測定する。ケーブルは最長45mあるため、大型タンクや高い蒸留塔の液位の測定が可能。また、圧力センサ2台を電気ケーブルで接続しているため周囲温度の影響を受けず、ガスタンクなどの微小圧力測定が必要なアプリケーションでも安定した測定を実現する。さらに、測定レンジを個別に設定できるため、1台では測定が難しい、大きな差圧(最大「50Mpa)の測定にも対応可能となっている。