ネットワールドは5月23日、福岡県福津市にある宗像水光会総合病院がコンバージド・インフラを導入し、物理サーバを61台から3台に削減したと発表した。

宗像水光会総合病院は、300の病床と16の診療科に加え、心臓血管センターなどの先端医療施設から回復期リハビリテーション病棟まで展開。同病院では、従来はセキュリティの観点から医療業務系と情報系で別々の端末を利用していたが、端末数が2倍に増え、老朽端末の更新や日々の運用に多くのコストと手間がかかるため改善が求められていたという。

「EMC VSPEX」

また、近年では医療業務の多くがシステム化されたことから、部門サーバの数が年々増加して、運用管理の負荷が増大し、さらに、新しく電子カルテシステムを導入することからも、仮想化技術に着目したという。

宗像水光会総合病院が導入したのはコンバージド・インフラ「EMC VSPEX」。物理サーバにはVDI用4台と仮想サーバ用3台の合計7台の「Cisco Unified Computing System(UCS)」が用いられ、ストレージには2台の「EMC VNX5200」が導入されている。VDI用サーバでは約370台の端末が集約され、仮想サーバは61台が稼働情報系端末をVDIに統合したことで端末の更新が不要となり、また物理サーバ台数は61台から3台に削減されたことから、今後5~6年で考えると、ハードウェアコストは約4割削減されると見込まれているという。