JRグループは20日、夏の期間(2016年7~9月)に運転される臨時列車の概要を発表した。新幹線もお盆を含む夏休み期間や7・9月の3連休を中心に列車を増発。開業間もない北海道新幹線では、東北新幹線「はやぶさ」の延長運転などが行われる。

H5系「はやぶさ」・E6系「こまち」が東京駅へ

JR北海道は今夏(7~9月)、北海道新幹線の臨時列車を計98本と発表している。通常ダイヤにおいて新青森駅止まりとなっている東北新幹線「はやぶさ7・28号」は、7月の土休日と8月5~18日、9月3・4日、9月17~19日、9月22~25日に新函館北斗駅へ延長運転。同じく新青森駅止まりの上り「はやぶさ14号」は8月10~19日に新函館北斗発、下り「はやぶさ27号」は8月9~18日に新函館北斗行となって運転される。

その他、7月2日、8月11~13日、9月3日に下り臨時「はやぶさ47号」、7月3日、8月14~16日、9月4日に上り臨時「はやぶさ60号」を運転。これにより、北海道新幹線新青森~新函館北斗間で8月11~13日に下り3本、8月14~16日に上り3本の臨時列車(定期列車の延長運転を含む)が運転されることになり、お盆のピークにも対応する。新函館北斗駅で新幹線と接続する「はこだてライナー」(函館~新函館北斗間)や特急「北斗」(函館~札幌間)も夏の期間中、列車の増発が予定されている。

JR東日本は7~9月に増発する新幹線の本数を計2,726本(東北・北海道・秋田・山形新幹線1,001本、上越新幹線441本、北陸新幹線1,284本)と発表。北陸新幹線では、週末を中心に臨時「はくたか」が新たに設定されるほか、「かがやき」も臨時列車を毎日3往復程度設定。臨時「かがやき」はお盆前後に最大8往復運転される。

九州新幹線、熊本地震の影響は夏の増発列車にも

東海道新幹線は今夏も「のぞみ10本ダイヤ」(利用が集中する時間帯に「のぞみ」を1時間あたり10本設定)を活用し、お盆期間を中心に多くの列車を運転する。JR東海によれば、7~9月に運転される新幹線の本数は計3万4,038本(1日平均370本、うち120本は山陽新幹線直通「のぞみ」)に及び、夏の期間では過去最多だという。山陽新幹線も「のぞみ」をはじめ、「みずほ」「さくら」「ひかり」などの増発を予定している。

なお、九州新幹線は4月に発生した熊本地震の影響で、現在も変更ダイヤでの運転が続いている。今夏の増発列車の運転計画も決定しておらず、「九州新幹線の臨時列車は決定次第お知らせします」とJR九州。6月号の時刻表に山陽・九州新幹線の臨時列車が掲載される予定だが、一部運転できない可能性があるとのこと。