俳優・水谷豊が主演を務める『相棒』シリーズの新たな映画『相棒-劇場版IV-』(2017年公開)の製作が決定しクランクインを迎えたことが、このほど明らかになった。ドラマ『相棒 season15』も10月より放送がスタートする。

新たな『相棒』シリーズで再びタッグを組む水谷豊(左)と反町隆史

同シリーズのドラマは、2000年の放送以来、高視聴率を獲得。2008年には『相棒-劇場版-』として映画にも進出。以降もドラマ、映画共に精力的に製作されてきた。

杉下右京(水谷)の"相棒"役も寺脇康文、及川光博、成宮寛貴と続き、2015年の『相棒season14』より反町隆史が4代目相棒として登場。反町演じる冠城亘は、初の警察官ではない相棒で、頭脳明晰なキャリア官僚らしさを出しながら、コミカルな一面もあり、新たなコンビネーションを見せた。

そんな冠城は、新シーズンのドラマで続投、劇場版には初登場。ドラマでは、前作で法務省を事実上のクビとなってしまったことから、正式に警視庁所属となり、新たな立場で特命係の一員となる。

水谷は、「これまで歴代の相棒とは劇場版に挑戦してきて、今回、相棒が冠城亘になった時に、映画ができなかったら、反(ソリ)になんていわれるかと心配していたので、本当にうれしい」と歓喜。「冠城亘のユーモアが映画の中に盛り込まれているので、楽しみな作品になりそう」と期待を寄せる。

また、「俳優になってシリーズを15作も続けられる日が来るとは夢にも思っていなかった」とし、「『15』という数字を見ると不思議な気持ち」と感慨深げ。「『相棒』というのは毎シーズン『これ以上ない』と思う所までやっていながら、それを常に超えてきているという実感がある」とも語り、「シーズン15も今まで以上のシーズンになるだろうなと、経験上既に実感しています」と自信を見せた。

一方の反町は、最初に台本を読んだ時、劇場版としてのスケールの大きさに驚き「『どうやってこれを撮影するんだろう?』と思ったほど」と振り返る。また、シリーズをよく知るスタッフらから劇場版にも信頼しているとし、「僕自身もそれに負けずに頑張っていきたい」と意気込みを口にした。