NECは5月19日、川島織物セルコンに、SAP ERPベースで構築された販売管理システムとオーダーカーテン受注システムなどの運用環境として、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を提供したと発表した。

システム運用の全体イメージ図

従来、川島織物セルコンは、販売管理システムとオーダーカーテン受注システムの運用基盤としてハウジングサービスを利用しており、販売管理システムの更改時期に合わせ、運用コストの低減が見込めるクラウドサービスの導入や既存システムとの連携を検討していた。

今回、NECは川島織物セルコンに、販売管理システムとオーダーカーテン受注システムの運用環境として「NEC Cloud IaaS(HA)」を導入することで、クラウドサービスの導入前と比べてシステム運用管理コストを25%削減したという。

従来、システム負荷の増大に備えてリソースを事前に用意、あるいは、負荷増大時には人手による拡張作業を実施する必要があったが、「NEC Cloud IaaS」では、ポータル画面からサーバなどのリソース増減や使用率の管理などができるため、繁閑期に変動するシステムへの負荷に応じて柔軟・迅速にリソース変更可能になった。また今後、BI(データ分析)やSFA(営業支援)などの新たな領域のシステムをクラウド上に立ち上げる場合、既存システムを移行する場合も、迅速かつ容易なシステムの導入を実現するとしている。