Nimble Storageは、米国、ドイツ、英国、オーストラリア、シンガポールおよび東南アジアの約 3,000名のIT プロフェッショナルとビジネスアプリケーションユーザーを対象に実施した調査「Mind the Gap」の結果を発表した。

それによると、アプリケーションへのデータ提供や更新の遅れ「app-dataギャップ」が、著しい生産性低下や経済的損失の原因となり、企業の業績にまで影響を及ぼす事実が明らかになったという。

全回答者の約2/3が、最善の業務成果を発揮できるか否かについては、利用アプリケーションのスピードが極めて大きな影響を及ぼすとし、ビジネスユーザーの40%以上が、動作が遅すぎるため使用を避けているアプリケーションがあると回答しているという。

一方で、自社のソフトウェアシステムの稼働状態に満足していない、または非常に不満足と回答したITプロフェッショナルは18%に程度過ぎない。

「app-dataギャップ」

世代別の反応では、ミレニアル世代(1980年代前後から2000年頃の生まれ)の約3/4(77%)が、最適化されていないアプリケーションのパフォーマンスが自身の能力を最大限発揮する際の阻害要因になっていると回答する一方、ベビーブーマー世代(1940年代後半から1960年代半ば生まれ)は約半数、ジェネレーションX世代(1960年代半ばから1980年代半ば生まれ)では72%となっている。

また、アプリケーションの速度があまりにも遅い場合、ミレニアル世代は途中で使用を中止すると回答し、これは他の世代よりも際立って高い数値となっている。

世代別の違い

Nimble StorageのCEOであるSuresh Vasudevan(スレッシュ ヴァスデヴァン)氏は、「ビジネスユーザーが瞬時にかつ継続的にデータにアクセスしたいと考えるのは当然のことです。しかし、IT部門側の意思決定者にとって、ユーザーがアプリケーションの速度低下に気付く前にパフォーマンスのボトルネックを予測し、回避することは非常に難しい問題です。“app-dataギャップ”と呼ばれるデータとアプリケーションの間に生じるパフォーマンスのボトルネックは、社員の労働時間に悪影響を及ぼし業績を損なう結果につながります。IT部門が、通常数日から数週間が必要となる根本原因の調査を事後に行うことなく、データサイエンスや機械学習を活用してデータアクセスにおけるボトルネックを予測および回避することで、社員が最善の状態で業務を遂行できるようになると確信しています」と述べている。