サイバネットシステムは5月16日、ビッグデータ可視化ツール「BIGDAT@Viewer(ビッグデータビューアー)」の販売を開始した。

サービスイメージ

BIGDAT@Viewerは、データサイエンティストでなくても簡単にビッグデータを可視化することができ、新しい知見の発見を支援するソフトウェア。

膨大な実験データや工場の機器ログなどが持つさまざまな属性を使用してデータ間の類似性をMAP化し、データの全体構造を直感的に把握することで、属性間の相関の発見に結びつく気づきを得ることができるという。同社は大規模データの可視化や分析のサポートにより、製造業の開発力強化・開発期間短縮を支援する。

主な特徴として、高速処理、CSV形式での簡単なデータ取り込み・スムーズなMAP表示、多様な分析機能の3点が挙げられる。

高速処理は、データのMAP化処理においてtoor(トア)が開発したビッグデータ可視化エンジン「toorPIA(トピア)」を採用しており、これにより従来の統計的手法の限界と言われていた処理量を超えた大規模データのクラスタリング処理が可能になったという。

また、CSV形式での簡単なデータ取り込み・スムーズなMAP表示では、データフォーマットの自動チェックや各属性の分布傾向の分析、MAP作成までの一連の処理を簡単な操作で行うことができる。また、独自開発の高速MAP表示コンポーネントにより、膨大なデータをプロットした場合でも、MAPの拡大・縮小、領域選択操作などをスムーズに行うことを可能としている。

さらに、多様な分析機能ではMAP操作(移動/拡大/縮小/クラスタサイズ、表示色の変更など)や選択した属性による色付け(フィルタリング)、日付属性、数値属性の範囲指定、選択領域に含まれるクラスタの特徴属性の表示、選択領域に含まれるデータのエクスポート(CSV)、属性の重み変更による再MAPなどを備える。簡単なマウス操作で、表示されたMAPの分析を直感的に行うことができるほか、作成したMAPのグループ間での共有や閲覧制限など、管理者による細かい権限設定もMAP単位で可能だという。