主人公・森川ココネ(上)と高畑充希(下)

『東のエデン』『精霊の守り人』『攻殻機動隊S.A.C.』などを手掛けた神山健治氏が描く、父と娘の感動アニメーション映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』。先日製作が発表された本作の主人公である森川ココネ役を女優・高畑充希が担当することが決定し、本編に先駆けてわずかなシーンのアフレコが行われた。

これまでTVアニメーションには2度の出演経験がある高畑だが、アニメーション映画は初の挑戦。今回のオファーについて高畑は、「声優はこれまで2度やらせていただいたことがあるのですが、表情は自分じゃないのでとても難しいです。私は自分の声はクセが強いように感じているので、声優としてオファーを受けた時は嬉しかった半面、『私でいいんだろうか』とも思いました。でも、神山監督が丁寧にキャラクターを伝えてくださったので、できるだけ監督のイメージに合うように、何度でもトライしたいと思います」と意気込みを語っている。

岡山県倉敷市児島を舞台にした本作では、高畑は岡山弁を披露することになるが、「今年だけで3つめの方言の役です(笑)。方言は難しいですね。岡山の方が聞いても違和感がない音を目指したいです」と語り、自身の声が収録された特報を見て、「ココネちゃんはみんなが愛せる、"かわいすぎない"キャラクターで親近感があります。舞台となる岡山の風景も美しくて、行ってみたくなりました」とコメントしている。

最後に、本作のタイトル『ひるね姫』にかけて、昼寝は得意ですか? との問い掛けには、「お昼寝はめっちゃ得意です(笑)。現場の空き時間ではだいたい寝ています。共演者に寝顔を撮られることも」と答えるとおり、演じるキャラクターとの相性もバッチリなようだ。

■特報映像も公開
美しいピアノの旋律と、気持ちよさそうに眠る女の子。カメラが引いていくとそこは教室、そしてとなりには先生が立って彼女を叱っている。授業中に居眠りをしてしまった彼女はみんなの笑いものだ。彼女はこの物語の主人公・森川ココネ。瀬戸大橋のふもと、岡山県倉敷市児島で自動車整備工を営む父親と二人暮らしをしている女子高生だ。冒頭にあったとおり、所かまわず昼寝ばかりの彼女だが、最近いつも同じ夢を見ていることに気づく。南京錠で閉じられたドレスをまとった女の子、動くぬいぐるみ、近未来を思わせる都市に築かれた巨大建築物、そして変形ロボット……脈絡なく現れるそれらの映像に続いて、亡き人を偲ぶ父親の姿。主人公の声を演じる高畑自身がナレーションをするそれらの映像は、現実なのか夢なのか。ココネの成長過程を記録した写真、何かを見つめ涙ぐむココネ、カメラに向かって走ってくる謎の女の子。最後は、畳の上に放っておかれたぬいぐるみの姿が……。

映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』特報【HD】2017年公開


映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』は2017年全国ロードショー。各詳細については公式サイトにて。

(C)2017ひるね姫製作委員会