カスペルスキーは5月12日、モバイル端末用の法人向けセキュリティ製品「Kaspersky Security 10 for Mobile」の機能拡張版となるService Pack 1 Maintenance Release 3(以下SP1 MR3)を同日より提供開始すると発表した。

「Kaspersky Security for Mobile」は、「Kaspersky Endpoint Security for Business Select」、「Kaspersky Endpoint Security for Business Advanced」のいずれかのライセンスで利用することができ、「Kaspersky Endpoint Security for Business - Select」の最小構成価格はモバイル端末10台で初年度64,800円(税別)。

なお、SP1 MR3は上記の有効なライセンスがある場合は、追加費用なしで利用することができる。

Kaspersky Security for Mobileでは、マルウェア感染や危険なWebサイトへのアクセスを防止、リモートロックやデータ消去などの盗難対策機能、セキュリティ設定の展開やタスク実行、ウイルス検知をはじめとするイベント通知によるモバイル端末管理機能などを提供。

製造元が不明なアプリのインストールを試みた時のメッセージのイメージ

SP1 MR3では、Android for Workとの連携機能が追加されたほか、Android 6.0にもサポートを拡大している。

Android for Workとの連携機能では、GoogleのBYOD支援サービスであるAndroid for Workの仕事用プロファイルを作成し、管理対象のAndroid端末に反映させてセキュリティを強化することができる。例えば、仕事用プロファイル内での製造元が不明なアプリのインストールの禁止や、仕事用プロファイルから個人用プロファイルへのデータ転送を防止することも可能だという。

Android for Work プロファイルの設定のイメージ

そのほかSP1 MR3では、Android端末向けアプリ管理の対象カテゴリーに、セキュリティソフト、辞書ソフト、インターネットストレージソフトなどを新たに追加した。