NECは5月12日、日本電信電話(NTT)が策定する将来の通信ネットワークの技術開発に関するコンセプト「NetroSphere(ネトロスフィア)構想」を実現する実証実験に参加したと発表した。

NetroSphere構想は、ネットワークを利用する顧客やサービス事業者に、今まで以上に多様なサービスを、迅速かつ高信頼、低コストで提供することを目指すもの。そのために、高機能な専用機器を用いるのではなく、ネットワークを構成する機能をできる限り小さい粒度の部品に分離・素材化し、これらを自由に組み合わせることによって必要な機能や容量を柔軟かつ経済的に構成することを実現する。

NTTの研究所による同実証実験では、複数のベンダーが提供する仮想ネットワーク、仮想サーバ、オーケストレーション、コントローラがそれぞれ分離されている。NECは、子会社のNetcracker Technology(ネットクラッカー)と共同で、NFV領域のオーケストレーションを提供した。

NECは、今回の実証実験での実績を生かし、オーケストレーションをはじめとした通信ソフトウェア・ネットワーク仮想化ソリューションを国内外に拡販していくことで、SDN/NFV適用を推進し、通信事業者の高度な通信サービスの実現に貢献していくという。